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「筋肉×老化」筋肥大と萎縮の新メカニズム、骨格筋の評価に遺伝子検査も有用?

老化による筋肉量の減少(筋萎縮)や質の低下は健康寿命が短縮する確かな要因であるものの、加齢により筋肉内で脂肪沈着が増える“サルコペニア肥満”など、その詳しいメカニズムは不明なままでした。とくに高齢者では瞬発力に必要な速筋が減退しやすく、筋力強化の際は個別化された運動の選択が重要です。ここでは、筋肥大や萎縮のメカニズムから加齢による筋肉の変化、筋肉が放つ生理活性物質「マイオカイン」、進化した骨格筋の評価方法と遺伝子検査など、近年の研究で新たに分かってきた情報を交えて紹介します。

「腸内環境×老化」免疫機能低下や耐糖能異常など加齢現象のメカニズム【後編】

腸内環境の老化は免疫機能の低下や便秘、耐糖能異常といった全身的な加齢現象につながることが分かっています。ただ、その誘因は炎症応答に関する制御機構のバランスが乱れるということ以外、あまりよく分かっていませんでした。これが2005年頃から次世代シーケンサーを用いた解析法などの進歩により、腸内細菌叢や腸管細胞の加齢による変化について徐々にひも解かれつつあります。前編に続き後編では、腸内環境と老化に焦点を当て、加齢と腸内細菌叢との関係や腸内環境の若さを保つための習慣について紹介します。

「腸内環境×老化」免疫機能低下や耐糖能異常など加齢現象のメカニズム【前編】

腸内環境の老化は免疫機能の低下や便秘、耐糖能異常といった全身的な加齢現象につながることが分かっています。ただ、その誘因は炎症応答に関する制御機構のバランスが乱れるということ以外、あまりよく分かっていませんでした。これが2005年頃から次世代シーケンサーを用いた解析法などの進歩により、腸内細菌叢や腸管細胞の加齢による変化について徐々にひも解かれつつあります。前編では、腸内環境と老化に焦点を当て、腸内環境の老化を速める原因やこれまでに分かっている研究結果、加齢によって免疫力が低下するメカニズムについて紹介します。