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エイジングケアサービスとは

SinChro技術を利用することで、体の中から段々と染色体がなくなっていく現象を測定することができるようになりました。この技術で性染色体(XY染色体)の喪失割合を測定し、エイジング度合いを知るサービスを開発しました。
この性染色体の喪失は犬、猫でも見られる現象で、ペット向けサービスも開発中です。

測定するもの

私たちの体からX、Y染色体がなくなっていく

SinChro技術で性染色体がなくなっていくことがわかりました。今までは特定の疾患で生じる現象と思われてきましたが、だれにでも生じている現象であることが国立循環器病センターとの共同研究から明らかになりました。※1
XY染色体の喪失は、加齢と関係のある現象です。私たちが普段使う年齢という単語は、「暦年齢」のことを指し、誕生からの経過年を意味します。しかしながら、体の健康や老化具合は人それぞれ異なり、カレンダーの時間がヘルスケアの目安になるとは限りません。そこで、XY染色体の喪失のような細胞・DNAレベルのバイオ指標から求められる「体の健康年齢」(生物学的年齢)を測定するという考え方が注目を集めています。
TL Genomicsでは、独自技術SinChro™によって、後天的な性染色体の喪失というこれまで測定が非常に難しかったバイオマーカーを簡便かつ高感度に測定することを実現しました。従来の手法では、血液中でわずか数パーセント以下の細胞集団で失われている性染色体を計測するには、膨大な手間と数十万円以上の費用がかかりました。低コストで簡便なSinChro™法は画期的な技術であり、世界中から注目を集めています。

※1: Tsuchiya, et al. “Sex Chromosome Mosaicism in Leukocytes is Ubiquitous in Healthy Individuals.” Adv Biol (Weinh). 2024

エイジングXYテスト

性染色体がなくなるとどうなるの?

性染色体の喪失によって、疾患の傾向が高まることが、これまでの様々な研究から明らかになっています。
例えば、2022年のScienceの論文では※2、Y染色体の後天的な喪失が体内の修復機能や抗炎症機能を低下させ、心疾患等をより悪化させやすくなることが明らかになっています。また、2023年のNatureの論文では※3、Y染色体を喪失した細胞が癌化すると、抗腫瘍効果をもつT細胞の機能を変化させて体内の免疫機構から巧みに逃れ、癌が悪化しやすいことが明らかになってきています。

※2: Sano S, et al. “Hematopoietic loss of Y chromosome leads to cardiac fibrosis and heart failure mortality.” Science. 2022 Jul 15;377(6603):292-297.
※3: Abdel-Hafiz HA et al. “Y chromosome loss in cancer drives growth by evasion of adaptive immunity.” Nature. 2023 Jul;619(7970):624-631.

性染色体の喪失度を測り、エイジングケアのサービスに応用しています

性染色体がなくなる割合を測り、私たちの臨床研究のデータベースと比較することで、エイジングのレベルを推定するサービスを提供しています。
エイジングレベルを見える化して数値化することで、個別化されたエイジングケア対策につなげていきます。

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