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骨髄移植のキメリズム検査

※本検査は、医療機関を通じてのみ受託しております。


価 格

タイピング 価 格(税込)
ドナー&レシピエント タイピング 33,000円
レシピエントのみ タイピング(ドナーInDelマーカーを逆算) 22,000円
移植後レシピエント試料からドナーのInDelマーカーを算出 19,800円
キメリズム解析 価 格(税込)
特急コース(検体到着後1営業日) 35,200円
普通コース(検体と着後5営業日以内) 27,500円

検体試料

  • タイピング:バッカルスワブ、または末梢血(~0.1ml)
  • キメリズム解析:末梢血(~1ml)または骨髄液(~1ml)

キメリズム解析:検査の流れ

キメリズム解析:検査の流れ

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TL Genomicsのキメリズム解析のコンセプト

移植においては、レシピエント(=患者)の血液細胞がドナー(=提供者)由来の細胞に置き換わり、きちんと生着したことを確認する必要があります。移植後、うまく生着せず、あるいは再発した場合には、レシピエント体内にはドナー由来の血液細胞とレシピエント由来の血液細胞が同時に存在する状態が出現します。この状態をキメリズムといいます。キメリズム検査のためには、由来を異にする細胞同士を識別し得るバイオマーカーを特定しなくてはなりません。
TL Genomicsでは、28個のInDelマーカーからレシピエントとドナーにそれぞれ特異的なマーカーを同定する新たなパネルを開発し、デジタルPCRを用いた高感度で再現性のよい新たなキメリズム検査を開発しました。

TL Genomicsのキメリズム解析

厳選した新たなInDelマーカー:ドナー・レシピエントの識別率は、同性間99.7%

レシピエントとドナーが異性であれば、性染色体を利用した異性間FISH法(fluorescence in situ hybridization)によってキメリズムを解析できますが、この手法は異性間のみにしか使えないという大きな欠点があります。ゲノム上にみられる反復配列であり、犯罪捜査にも使われる個人識別マーカーであるSTR(short tandem repeat)を使って、レシピエントとドナーをタイピング方法は、現在ゴールドスタンダードな手法と考えられていますが、タイピングに成功しても、実臨床の現場においてSTRマーカーは十分な感度をもってキメリズムを検出できるとは考えられていません。
再現性と感度の点で、より優れたマーカーを用いるニーズがあり、bi-allelicなInDelマーカーはその候補です。レシピエントとドナーそれぞれに特異的なInDelマーカーを同定できれば、qPCRやデジタルPCRを利用して非常に高感度にキメリズムを解析することができると期待されています。しかし、タイピングの際に数十個のマーカーを試す必要があり、膨大なコストがかかるという課題がありました。
TL Genomicsでは、28個のbi-allelicなInDelマーカーを独自の高度MultiplexデジタルPCRによって、陽性コントロールを含めて3ウェルでのタイピングを実現しました。わずか3ウェルでタイピングを行うため、圧倒的な手コスト化を実現しました。
これら28個のマーカーそれぞれの対立遺伝子出現率に従ってマーカーを保有する10,000人分の仮想データを作成し、100,000回のタイピングのシミュレーションを実施した結果、同性間の非血縁者のレシピエントとドナー間で99.7%の確率でタイピングが可能と考えられました。

レシピエント特異的マーカー
<レシピエント>
ドナー特異的マーカー
<ドナー>

ドナーのマーカー情報がなくてもキメリズム解析が可能です

TL Genomicsのタイピングアッセイでは、デジタルPCRという絶対定量の系を採用している強みがあるので、ドナーのマーカー情報が不明な場合でも、レシピエントのバッカルスワブ等からレシピエント特異的なマーカーを同定すれば、混合キメラの試料から差分をとって、ドナー特異的なマーカーを正確に同定することができます。

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